「ツラック隊のいちばん長い日」|ファイブスター物語/FSS コミックス第14巻レビュー/感想と考察|【ネタバレ注意!】-Web-tonbori堂アネックス

「ツラック隊のいちばん長い日」|ファイブスター物語/FSS コミックス第14巻レビュー/感想と考察|【ネタバレ注意!】

2018年2月11日日曜日

FSS manga ROBOT

X f B! P L

動画はYouTubeより|コミックス『ファイブスター物語』第14巻(月刊ニュータイプ2018年3月号)
|KADOKAWAanime Ch

※注意!このエントリは【ファイブスター物語/FSS第14巻の内容についてネタバレしています。】

  14巻は2016年の3月から2017年の6月に本エピソードが終了、2つのエピローグが翌7月と8月まで掲載され、その分までが1冊にまとまっています。ボォスのミノグシア連合、北部の小国ベラの守護を任されているツラック隊の奮闘を、『ゴティックメード』を見るために(本当にそれだけなんだけどいろいろ寄って来るのが主人公補正)やってきたソープと(名分としては魔導大戦での実情を探るとかなんとかあるんでしょうが)ご機嫌ななめなラキシスのご機嫌直しのために同道という事に。

 そこでマギー・コーターのいるスバース市に向かうはずがベラで足止め、そこのツラック隊支隊長であるナルミ・アイデルマ支隊長と知り合った事から魔導大戦のベイジ攻略から初期の大きな激戦であり最大の戦闘であるベラ攻防戦へと物語が語られます。

 ツラック隊の最大の戦闘である『ベラ国攻防戦』は数多くのGTMが登場、紅楯騎、ボイスオーバーGA2、そしてハロ・ガロ。数多くのGTMが入り乱れての大乱戦。そしてフォクスライヒバイテ。物語の最後に姿を現したツァラトゥストラ・アプター・ブリンガー。GTM好きとしてもお腹いっぱいなGTMづくしの14巻でありました。

Act3Stage5「ツラック隊」

 ここからはキャラクターと気になるポイントを。

ツラック隊支隊長ナルミ・アイデルマ

 前支隊長が先の戦いで戦死し、先任で一番階級の高かったナルミが支隊長になったということで、元は大隊長であったと思われます。ベラの守護を任されているAP騎士団の支隊で、AP、最弱というのは規模が一番小さいから。そのため侮られているという感じではあるのですが伝説のスライダー、レディオス・ソープの参入によりGTM稼働率が急激にアップしたためバッハトマの枢軸連合に目を付けられる事になってしまいます。


 14巻を通して読んでみて、感じたのは、やっぱりナルミはGTMの操縦技術はともかく心が強い。いや折れそうになることもあるんだけど意思が強いというのかな。『騎士はね、戦えるGTMがあれば、戦うのよ!』これはP12のソープの冷静な戦況分析に対しての台詞なんですが、それに返す言葉。それは戦死した先代支隊長や、その時に亡くなった自分のファティマなどベラを守るために散っていった仲間を背負っているからというのもあるんでしょうが。14巻の前半はとにかくナルミというキャラクターが芯の強い騎士であるということと慕われているというのが凄く印象に残りっています。

エルディアイ・ツバンツヒ

 ツラック隊へ、ミースのメッセージ(ビルドのスタック・コードの事でワンダン・ハレーの件)をもってきたついでにツラック隊で戦う事になるツバンツヒ。彼女もまたおよそ人の感情とかそういうものとは離れたところで活動していた人物ですが今回、感情豊かなナルミに感化され、しかも一般人に触れることにより感情をもろに受けて変化していきました。まあそのあとアマテラスに絡めとられた…わけですが、これは幸せなのか、それとも地獄なのか?まあ本人本望なんだから良かったんでしょう(笑)

追記:勘当されたアウクソーとリンスvsカイエン(2018.03.06)

 そうそうこれを忘れちゃいけません。カイエンは過去にぶち殺されそうになったと語ったことがあったけど…ガチで死んでました(ヲイ)😅メル・リンスは天照のエイリアス(分身)で、典星舎を束ねるボルテッツでありまた最強の騎士でもあるという設定をともすれば忘れがちですが、その力を見せつけたシーンでした。もっともカイエンも自暴自棄になって半ば死ぬつもりだったのかもしれませんが…。ともあれアウクソーが実はザ・フォーカスライトという設定が実はスバースに仕えたことから始まっているとか重要情報がさらりと触れられたエピソードでありました。

連載との差異

 リブートはまだ出版されておらずとってある連載掲載号からスクラップしたものを引っ張り出してざっと確認してみましたが、大きな差異はありませんでした。とは言えキャプションなどは手書き文字を一部写植に変更したり、キャプションの解説をカットは連載時の大きさから小さくなってるための処置ではないかと思います。また連載時に誤植というかポカをしたシクローンとユリケンヌの部分とピムカートをピチカートへと直っていたもののバグーダの間違い(正しくはハグーダ)はそのままでした。まああまり目くじら立てるほどの話ではないんですが。重版では修正しておいていただきたい箇所ではあります。

気になった部分

 巻頭の登場キャラ・メカ紹介の文章でコーラスの旗騎、HL1。確かリッターピクトではハイレオンと言われているが正式名称はHL1となっていたはずが…ハイレオンが正式名称と!ええっどっちなんすかー?ちなみに戦場では分かりやすいようにHL1という事だそうです。

 そしてヤーボの真紅のバーガ・ハリBSコブラの駆逐型BS-Rコブラ・ハブはハーブとなりました。ここらへんはちょっと揺らいでいたけどハーブで決定のようです。またロッゾのボイスオーバーGA2の立ち姿が掲載。カラーもミントグリーン系でこちらもヘルマイネのイメージから勝手に茶色、ベージュ系を想像していましたがまったく違うカラーリングでした。

 デザインズ6であるクロスジャマ―の発売予定の話は今月号にも載っていませんでしたがハロ・ガロも含めてそちらに掲載されると思います。tonbori堂としてはグロアッシュ、スコータイなどの立ち姿のキャラシートを早く見たいですね。

14巻の表紙

『ファイブスター物語』14巻|永野護 著|KADOKAWA刊|AP騎士団ツラック隊が活躍する第14巻表紙
『ファイブスター物語』14巻|永野護 著|KADOKAWA刊
|AP騎士団ツラック隊が活躍する第14巻表紙

 さてさて、ファイブスター物語XIIII(14)巻カバーに描かれているのは?|Web-tonbori堂アネックスでいろいろ想像しましたが…どうもGTMモルフォ・トリバネルかもしれません。というのもスリーブノートの前にある奥付の下にカバーのタイトルがあります。「White Morpho」ホワイト・モルフォということですが、カバーのあとにあるイラスト。これは連載時扉にもなった、多分ミキータ・オージェ(恋ダウド・バーナー)が今の姿から超帝国剣聖の姿になった時のもの。そして彼女が駆るのがアトロポスが登場したMHオージェ・アルスキュルがGTMとなった(とされる)モルフォ・トリバネルとされています。(この辺り副読本にはまだしっかりとした記載が無いため未確認情報ですが)


 となればオージェバインダーをフローティングさせたミキータが駆るGTMということでの登場となれば一応の筋は通ります。その場合女性の姿をしているのはパテシアさんだけど、あくまでもイメージということでしょうか。ともかくこれで一応スッキリしました(笑)

(追記*2018224:3月号の巻頭特集インタビューによりますと、「ホワイト・モルフォ」というGTMとショウメのイメージだという事だそうです。)

最後に

 2年半で出たのは早いのか遅いのかといえば、週刊ではないし、月刊ペースなら普通かなと思っていますが…驚くべきは連載を止めずに同時進行したこと。『花の詩女 ゴティックメード』で止まっていたというのも関係しているのか、書きたいことが沢山あるのか。読者としては嬉しい限りですが身体を壊されては元も子もないのでともかくお身体だけはご自愛くださいませという気持ちです。半面デザインズ6はよ!っていうのもあるんですが…さてどのくらいになりますやら。そしてカイゼリン。3月で京都で見れるようなので実物を見物に行ってくる予定です。見てきたらまたその模様もアップしたいと思います。そして気が早いかもしれませんが次の15巻。また2年半後か?はたまた。物語は確実に進んでいます。今後の展開も楽しみつつ今は14巻をじっくり味わいたいと思います。

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